現在、電力が主要な地球上でのエネルギー源となっているが、電力は主として火力に依存、つまり化石燃料である石油の消費に依存してきた。
この化石燃料の有限性が認識されると、代替するものとして原子力発電が世界各国で進められてきた。
しかし、原子力発電もスリーマイル島、チェルノブイリそして日本の福島での事故により、その多大な危険性が明白になった。人類は安全でクリーンかつ持続可能なエネルギーを確保する手段の発見をいま早急に求められている。
こうした有限性や危険性を伴うことのない自然の法則を利用したエネルギー取り出し装置として、我々が開発しているのが、地球の自転とジャイロの歳差運動等を利用するシステムである。
ジャイロの歳差運動等を利用したエネルギー取り出し装置は、回転するジャイロのローターおよび外部ジンバルの地球との相対的な回転運動からパワーを発生するために、ジャイロスコープのプリセッション(歳差運動)トルクから生ずる対抗反作用トルクと結合するようにしたもので、その回転慣性質量ならびに速度と、地球の回転慣性エネルギーを使用する。
現在のところ、構造がシンプルでフリクションロスが少なく、実用可能な回転体の歳差運動と地球の回転との回転差によるエネルギー取り出し方法、およびその装置を提供できるようにするのが我々の課題である。
本発明の実用化により、安全でクリーンな省エネルギーそして持続可能な発電システムを構築することを我々は目指している。
|